『カフェーの帰り道』 嶋津輝 著


私の本棚 173

    出版社:東京創元社

第174回直木賞受賞作。作者の嶋津輝氏は荒川区出身。

上野にある「カフェー西行」を舞台に、関東大震災の二年後から終戦後までを描いた5編の連作短編集。
主人公は、そこで働く女給たち。それぞれに何かを抱えながら暮らすさまを、「きっとこんな人だ」と読者が想像出来るよう描写しています。また、戦争が、その時代に生きる人にどういう影響を与えたのか、日本で生活を営む女性はどんな気持ちであったのか、日常を描きながら表現しています。


カバー図案:「美術海」(C)芸艸堂 / 装幀:鈴木久美