『「数値化」中毒』小塩真司 著
2026年8月24日

- 出版社:PHP研究所
現代社会は、どのようなものであれ数値化することが良いのだ、という「測りすぎ病」「測定の過剰信仰」「測定依存主義」にあります。その結果、数値を追うことが目的になっており、測定された数値にとらわれ、「測定されたものだけに価値がある」「数値に表せないものは存在しない」という価値観や発想が広がっています。
そんな社会で暮らす私たちは「測りすぎ」によって苦しんでいます。測定や数値、そして統計的な法則は、現実を理解する上でかかせない道具ですが、それを使う私たちの意識のあり方によっては、数値が現実を歪め、幸福を遠ざけることにもなりかねません。
そのうえで著者は、数値に支配されてはならない、とする姿勢が「測定の時代」に生きる知恵だ、と述べています。
〇グッドハートの法則:ある指標が目的となると、それはもはや良い指標ではなくなる、という原理。人々はその指標を最大化すること自体に集中し、もともとの目的や価値を忘れてしまう傾向がある。
〇キャンベルの法則:測定がもたらす社会的な腐敗の問題。指標が重要視されればされるほど、その指標のために不正行為や歪んだ行動を引き起こし、社会的プロセス・制度を腐敗させる傾向が強まる。