『木挽町のあだ討ち』 永井 紗耶子 著


私の本棚 170

    出版社:新潮文庫

木挽町にある芝居小屋裏で菊之助が果たした仇討は、多くの目撃者の前で起きた。二年後、悪所に生きるその目撃者をある武士が訪ね歩き、その真実を明らかにしていくかたちで構成されている。

過去を抱えながらも、自分で選んだ道を歩く芝居町で生きる者たち、闇を暴くために協力し合う彼らの矜持、そして、江戸に出て彼らと関わることによって、世間知らずである自分に気づき、人を信じることを学んだ菊之助。

人は誰もが何かを抱え生きている、そんな人の「生き方」が描かれています。