『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』 中村淳彦 著


私の本棚 103

      出版社: 東洋経済新報社

    女子大生、精神疾患患者、シングルマザー、非正規労働者、パワハラ被害者・・・、当事者への取材をまとめたるルポタージュ。

    著者は取材を通じて、真っ暗な未来が見えてしまった、と述べています。そのうえで、社会が無理解のままではSOSがどこにも届かない可能性が高い。いつ誰が転落するかわからない社会である以上、貧困女子たちの声は誰にとっても他人事ではないはずであり、貧困を自分事として考え、貧困の罠が目の前に潜んでいることを知ることが必要だと訴えています。