『本を守ろうとする猫の話』 夏川草介 著


私の本棚 119

    出版社:小学館

 
「本」を本来のあり方として扱っていない人たちから、「本」を守るために猫と主人公の高校生が旅に出るファンタジー小説。

著者は解説のなかで「本」、とりわけ時代を超えて受け継がれてきた名作の価値について述べています。それらの作品を読み解くには苦労が伴うが、そのことによって人間の本性に触れる真実、時代を超える普遍性というものを感じることが出来ると記しています。