『車輪の下 ─まんがで読破─』 ヘルマン・ヘッセ/バラエティ・アートワークス

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    出版社:イースト・プレス

    「車輪の下じきになる」とはドイツ語のたとえで「落ちこぼれになる」という意味。

    主人公少年ハンスの人生を描いています。天才少年が周囲の期待に応えるべく猛勉強をしてエリート神学校に進学。しかし、そこで別の生き方、知らない世界を知り、挫折して退学。故郷に帰り機械工として働くも、酒に酔い溺死するという物語です。

    深く、重いです。勉強の目的は何なのか、生き方、過剰な期待による抑圧、子どもへの決めつけ、挫折、教育、自由・・・、考えさせられる一冊です。