『帝国ホテル建築物語』 植松三十里

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    出版社:PHP研究所

    1923年、アメリカ人建築家ライト設計による帝国ホテルが竣工するまでの激動の物語。細部へ徹底してこだわり、弱い地盤、火事、地震等に見舞われながら長い年月かかって完成します。関わった人たち、それぞれの思いが描写されています。

    (引用)
    「現場は勢いが大事だ。だが君は及び腰だ。覚悟が定まっていない。それじゃ誰もついてこない。ライトさんを信頼するなら、信じきればいい。」「そもそも何のために、支配人の仕事を引き受けたのか。どうして今の地位についたのか。もういちど考えてみるんだな」