『小説 日米食糧戦争』 山田正彦


私の本棚 68

      出版社: 講談社

     
    著者は元農水大臣(出版当時は現職衆議院議員)。私も党本部職員時代、選挙区の長崎県五島列島をはじめ全国各地の農業視察に随行する機会を頂きました。
    小説は、アメリカでの農作物不作から始まります。小麦など日本への輸出が制限され、日本国内では国民による買占め、略奪や暴動発生へと展開していきます。
    BSE問題や遺伝子組み換え問題など、著者が議員として取り組まれてきた「食の安全」について、牧場経営された現場の目線も交えて描かれています。
    自給率向上はまさに国民を守るための危機管理だと言えます。