私の本棚

清水ひろしが最近読んだ本をご紹介いたします。

『残業禁止』荒木源

私の本棚 33


      出版社:KADOKAWA/角川文庫

      会社からの残業規制指示により、困難を極めるホテル建設現場を舞台にした小説。
      社員の過労にる発病や自殺未遂、クレーン事故などが起こり、物語は展開していきます。

『「自己肯定感」を高める子育て』 ダニエル J シーゲル / ティナ ペイン ブライソン 著, 桐谷 知未 訳

私の本棚 32


      出版社:大和書房

      自己肯定感を高めるには、「キレない力」「立ち直る力」「自分の心を見る力」「共感する力」の4つの資質が必要だ、と著者は記しています。

      著書では、人間の感情を3つの状態に分けて説明しています。
      人間の感情は、バランスのとれている状態では「グリーン・ゾーン」にあるが、恐れや動揺、怒り、いら立ち、恥ずかしさなどを感じると、急性のストレス反応を起こし抑えがきかなくなっている「レッド・ゾーン」、あるいは心を閉ざして内向きなってしまう「ブルー・ゾーン」に入ってしまう。

      そのうえで、大人が子どもにすることは、キレてしまった時に「グリーン・ゾーン」に戻してやること、成長とともに「グリーン・ゾーン」を広げる手助けをすることだ、と述べています。

『舞台』 西加奈子

私の本棚 31


      出版社:講談社文庫

      ニューヨークに旅行している青年、その自意識過剰な心情を細やかに描いた小説。
      人の目を気にし、自分を演じ、それに息苦しさを感じる主人公の意識を、程度の差こそあれ多くの人が持っているのではないだろうか。

      著者は巻末のなかで、そういった息苦しく生きている人たちに自由になってほしいと同時に、でも「自分を作っててもええやん」ということを書いていて強く思うようになった。そして、状況は自分の気持ち次第で景色が変わる、このことを「舞台」で言いたかった、と述べています。

『パレートの誤算』柚月 裕子

私の本棚 30


      出版社:祥伝社

      生活保護のケースワーカーが殺害される。主人公は、そのケースワーカーが担当していた生活保護受給者の後任として回るうちに、不可思議な点に気付く。貧困ビジネスや裏社会の真相に迫るうちに事件に巻き込まれて行く。

      パレートの法則とは、働き蜂の法則と同じように言われ、組織の利益は全体のうちの2割の人たちがもたらし、8割は役立っていないという考え方。
      社会的弱者が自立し、すべての人が輝く社会が実現できればこの法則は成り立たなくなり、パレートの考えは誤ったものとなる、ということが書名になっています。

『ビッグデータ探偵団』 安宅 和人, 池宮 伸次, Yahoo!ビッグデータレポートチーム

私の本棚 29


      出版社:講談社現代新書

      「東京は標準ではなく特異な地域である」といったような色々な分野の分析をしています。

      そのうえで、「データ」は多くの人にとって分かるように「可視化」することがまず大事であること。そして、そのビッグデータが本来の価値を発揮するために、どのように活用するかを考え、その決断を下すのは、人間であり、最終的に必要となるのは、生身の人間の感じる力、決める力、伝える力である、と訴えています。

      あわせて、データは決して完璧ではない 「データは常に正しい真実そのものである」という発想は、データというものに対する大きな誤解である、とも指摘をしています。

『限界都市 あなたの街が蝕まれる』 日本経済新聞社編

私の本棚 28


    タワーマンションが乱立される都市部、コンパクトシティ化が進まない地方都市の状況について書かれています。
    街づくりが秩序を失っている現状から脱却し、子どもの世代にとって負の遺産となるかどうかを判断基準に、これからの都市計画を進めるべきだ、と述べています。

『地面師』 森功

私の本棚 27

 

      出版社:講談社

地面師とは、人の土地の持ち主になりすまし、勝手に土地を転売して儲けている詐欺集団です。
積水ハウスやアパホテルが被害にあった事件などの手口を追ったドキュメントです。

『覚悟の競馬論』 国枝栄

私の本棚 26

 

      出版社:講談社現代新書

著者は、現役最強馬と言われるアーモンドアイ号を管理する調教師。
馬を育てるにあたっての考え方だけでなく、競馬界が抱える課題への提言も記されています。

『限界のタワーマンション』 榊淳司 

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      出版社:集英社新書

そもそも半世紀ほど前まで、日本人はマンションには住んでいなかった。

高所に住むことによる健康への影響や、鉄筋コンクリートの高層建物がいつまで維持可能かなどは、まだ経験値がない。そういった意味で、タワーマンションという住形態は実験中、未完成にある、と筆者は著しています。

『すべてのマンションは廃墟になる』 榊淳司

私の本棚 24” width=

 

      出版社:イースト新書

議会でも質疑を続けているマンション問題の書籍です。
分譲マンションは、区分所有者の合意がなければ解体が出来ず、それは極めて困難なことです。つまり、「終わり」を想定していない、「出口」がない建物だと言えます。著者は、公共物としての発想をもって、行政としてある程度の介入の必要性を述べています。

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