『ルポ 高学歴発達障害』 姫野桂 著


私の本棚 126

    出版社:ちくま新書

高学歴発達障害の方は「そうは言っても、勉強ができるんだから」と、どうしても高い希望を持つ。しかし「大学ではうまくやっていけたが、社会に出た途端に挫折してしまった」というケースが起こりうる。それまで自分を形成していたアイデンティティの構成要素だった学歴が、かえって負い目になり、生きづらさになる。

現状として、高学歴の発達障害の方が持っている才能や能力、積み上げてきた学歴や自負にふさわしい働き方や社会貢献の仕方を医療や福祉が提供できているのか、とも記されています。