『行動経済学の使い方』 大竹文雄

私の本棚 44


      出版社:岩波新書
       
      伝統的経済学は、人間は合理的意思決定者であることを前提としている。しかし、実際はそうではない判断や行動をする。例えば、災害被害が想定されても避難できない、老後の貯蓄が必要であっても出来ないなどである。

      実際の考えや対応、人間の行動経済学特性を把握して、より良い意思決定や行動を促すようにアナウンスしていくことを「ナッジ」という。目の付きやすいところに大事なものを置く、ということも簡単なナッジです。金銭的インセンティブや大きなコストをかけずに行動変容を起こすことだと言えます。