『小麦100コロス』ゆきた志旗 


私の本棚 59

      出版社:集英社オレンジ文庫

    大手マンション管理会社を退職して独立した若手マンション管理士が、管理組合からの顧問契約獲得を目指して活動する話。文庫の帯にも「マンションは、買って終わりではない。」と書かれているように、マンションが抱える問題は、今後社会問題の一つになる可能性を議会でも指摘をしてきました。

    小説のなかで登場人物が以下のように述べています。
    「マンションは会社とは違う、人の住むところだから、何でも法律では割り切れない」
    「管理組合というコミュニティにおいて何よりも大切なものは、良好な人間関係です」
    「マンションは人が住むところ。人には情というものがある」