『デジタル・ファシズム』 堤未果


私の本棚 76

      出版社:NHK出版新書

    デジタル改革の名のもとに、日本の国家機密や個人情報が他国や海外巨大企業に流出していくことを指摘しています。怖くなります。
    また、我々は自ら選んでいるつもりでも、実は、情報を提供している私企業によって選ばされていると述べています。

    著者は教育分野でのデジタル化にも触れ、情報過多によって想像力が狭まることを懸念したうえで、GAFAは個人情報やプライバシーだけではなく、私たちが自分で自分の行動を決める「未来を選択する権利」をも奪っていると述べています。

    なお、自分で情報を探すことの重要性を実践している例として、荒川区の学校図書館活性化計画が取り上げられています。