『人の心に働きかける経済政策』 翁邦雄


私の本棚 77

      出版社:岩波新書

    経済学では、人は合理的期待に沿って最適化行動をとる、という前提のもとに考えられています。しかし、人は、利益よりも損失の痛みを強く感じたり、過去の出費にこだわった判断、社会規範や他人の目といったことなどから、実際にはそうとは言えない判断と行動をとります。

    著者は、人がとる行動を踏まえた行動経済学の視点を指摘しています。