『パレートの誤算』柚月 裕子 2020年1月21日 出版社:祥伝社 生活保護のケースワーカーが殺害される。主人公は、そのケースワーカーが担当していた生活保護受給者の後任として回るうちに、不可思議な点に気付く。貧困ビジネスや裏社会の真相に迫るうちに事件に巻き込まれて行く。 パレートの法則とは、働き蜂の法則と同じように言われ、組織の利益は全体のうちの2割の人たちがもたらし、8割は役立っていないという考え方。 社会的弱者が自立し、すべての人が輝く社会が実現できればこの法則は成り立たなくなり、パレートの考えは誤ったものとなる、ということが書名になっています。
『ビッグデータ探偵団』 安宅 和人, 池宮 伸次, Yahoo!ビッグデータレポートチーム 2020年1月16日 出版社:講談社現代新書 「東京は標準ではなく特異な地域である」といったような色々な分野の分析をしています。 そのうえで、「データ」は多くの人にとって分かるように「可視化」することがまず大事であること。そして、そのビッグデータが本来の価値を発揮するために、どのように活用するかを考え、その決断を下すのは、人間であり、最終的に必要となるのは、生身の人間の感じる力、決める力、伝える力である、と訴えています。 あわせて、データは決して完璧ではない 「データは常に正しい真実そのものである」という発想は、データというものに対する大きな誤解である、とも指摘をしています。
『限界都市 あなたの街が蝕まれる』 日本経済新聞社編 2020年1月7日 タワーマンションが乱立される都市部、コンパクトシティ化が進まない地方都市の状況について書かれています。 街づくりが秩序を失っている現状から脱却し、子どもの世代にとって負の遺産となるかどうかを判断基準に、これからの都市計画を進めるべきだ、と述べています。
『地面師』 森功 2019年12月25日 出版社:講談社 地面師とは、人の土地の持ち主になりすまし、勝手に土地を転売して儲けている詐欺集団です。 積水ハウスやアパホテルが被害にあった事件などの手口を追ったドキュメントです。
『覚悟の競馬論』 国枝栄 2019年12月23日 出版社:講談社現代新書 著者は、現役最強馬と言われるアーモンドアイ号を管理する調教師。 馬を育てるにあたっての考え方だけでなく、競馬界が抱える課題への提言も記されています。
『限界のタワーマンション』 榊淳司 2019年12月20日 出版社:集英社新書 そもそも半世紀ほど前まで、日本人はマンションには住んでいなかった。 高所に住むことによる健康への影響や、鉄筋コンクリートの高層建物がいつまで維持可能かなどは、まだ経験値がない。そういった意味で、タワーマンションという住形態は実験中、未完成にある、と筆者は著しています。
『すべてのマンションは廃墟になる』 榊淳司 2019年12月16日 出版社:イースト新書 議会でも質疑を続けているマンション問題の書籍です。 分譲マンションは、区分所有者の合意がなければ解体が出来ず、それは極めて困難なことです。つまり、「終わり」を想定していない、「出口」がない建物だと言えます。著者は、公共物としての発想をもって、行政としてある程度の介入の必要性を述べています。
『共に生きるということ be humane』 緒方貞子 2019年12月13日 出版社:PHP研究所 歴史に学び、他者に学び、常に先のことを考える。 危機や難局というのは、乗り越えるためにある。 緒方貞子さんはこう述べています。
『緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で 』 小山靖史 2019年12月3日 出版社:NHK出版 2013年に放送された「NHKスペシャル」が書籍となったもの。今年10月22日に亡くなった緒方貞子 元国連難民高等弁務官の半生を追った内容です。 6年前に放送をを見たときの、以下の場面が今でも脳裏に焼き付いています。 判断の基準として最も大切にされていたのは何でしょうか?とのインタビュアーの質問に対し、「ある程度、いろいろな条件とかインフォメーションを頭の中で整理した上で・・・」との後、間をおいて「最後は勘ですね」と答えたシーンです。とても重い言葉だと感じました。
『ともにがんばりましょう』 塩田 武士 2019年10月10日 出版社:講談社 地方新聞社における、会社と労働組合の労使交渉をコメディタッチで描いた小説。物語のなかで、組合側は次のような言葉を残しています。 組織において必要なことは新しい風が入ること、交渉において大事なことは信頼関係。そして、敵は倒すためにあるのではなく、歩み寄るためにある。