Author Archives: kogakusha

『緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で 』 小山靖史

私の本棚 22” width=



    出版社:NHK出版

    2013年に放送された「NHKスペシャル」が書籍となったもの。今年10月22日に亡くなった緒方貞子 元国連難民高等弁務官の半生を追った内容です。

    6年前に放送をを見たときの、以下の場面が今でも脳裏に焼き付いています。
    判断の基準として最も大切にされていたのは何でしょうか?とのインタビュアーの質問に対し、「ある程度、いろいろな条件とかインフォメーションを頭の中で整理した上で・・・」との後、間をおいて「最後は勘ですね」と答えたシーンです。とても重い言葉だと感じました。

『ともにがんばりましょう』 塩田 武士

私の本棚 21” width=



    出版社:講談社

    地方新聞社における、会社と労働組合の労使交渉をコメディタッチで描いた小説。物語のなかで、組合側は次のような言葉を残しています。

    組織において必要なことは新しい風が入ること、交渉において大事なことは信頼関係。そして、敵は倒すためにあるのではなく、歩み寄るためにある。

『絶望書店』 頭木 弘樹 編

私の本棚 20” width=



    出版社:河出書房新社

    山田 太一 著、藤子・F・不二雄 著、連城 三紀彦 著
    ナサニエル・ホーソン 著、ダーチャ・マライーニ 著

    勝利を目指しても、叶うのは1人で、それ以外の全ての人は挫折すること、夢をあきらめて去ることになる。頑張らなかったわけでも、あきらめてたわけでもないが、夢が叶わなかった人たちが、どうのように気持ちを整理するか。あるいは出来なかったのか。この本は、勝者以外の人たちの生き方を考える作品を集めた本です。

『100年マンション 資産になる住まいの育てかた』 長嶋 修

私の本棚 19” width=



    出版社:日本経済新聞出版社

    今後、社会問題となりうるマンション問題。マンションの空室が増え、廃墟マンションか出現する可能性を指摘し、タワーマンションにおける管理・修繕の先進取組事例を取り上げています。また、国・自治体として住宅総量管理をする必要も述べています。

『来るべき民主主義』 國分功一郎

私の本棚 18” width=



    出版社:幻冬舎

    哲学者である著者は、地元の道路建設反対運動に自ら関わっていきます。この経験から、ルールを作るのは立法府だが、実際の決定は行政府にある現実を指摘しています。そして、主権=立法権と定義し、立法権によって統治するという理想に依拠し続けていることに民主主義の危機があると訴えてています。その改善のためには、議会制民主主義だけではなく、行政に関わる制度を多く整備することが必要だと説いています。

『学校の「当たり前」をやめた。』 工藤 勇一

私の本棚 17” width=



    出版社:時事通信社

    学校は子どもたちが、「社会の中でよりよく生きていけるようにする」ためにある、としたうえで、手段が目的化してしまっていることが、学校教育の問題点であり、「当たり前」を徹底的に見直すことが大事だと述べています。

1 16 17 18 19 20 30