Author Archives: kogakusha
令和4(2022)年 主な議会質問
本会議
2月会議
- 区職員のメンタルヘルスについて
- 南千住汐入地区のエリアマネジメントについて
- 特別支援教育について
6月会議
- 学童クラブ・放課後子ども教室及びあらか遊園の所管組織について
- 保育園について
- 路上喫煙等の対策について
- 公園・児童遊園の目的別活用について
- カスタマーハラスメントに対する自治体としての取り組みについて
11月会議
- 歯及び目の健康について
- 旅館業許可の対応について
- 学力向上への取組みについて
- 関東大震災から100年となるにあたり、区としての取組みについて
予算に関する特別委員会・決算に関する特別委員会
予算:2月会議
- ヘリサインの設置について
- ドローンの活用について
- 児童相談所開設後の運営状況について
- 新型コロナウイルス感染症を含めた保健所の対応及び体制について
- 特別支援教室の年度途中申込者の状況について
決算:9月会議
- 区組織の活性化について
- 学童クラブにおける夏休み等期間のお弁当給食実施について
- 児童相談所の取り組みについて
- 特別支援教育について
- 学校のプール授業のあり方について
『孤独は社会問題』多賀幹子
『「さみしさ」の力 ─孤独と自立の心理学』 榎本 博明

- 出版社:ちくまプリマー新書
現代は、自立のために必要な「さみしさ」の足りない時代ではないか。今の人たちは誰かとつながっていないと不安。が、つながっていても物足りない。結局ますます一人でいられずSNSが逃げ場となる。しかし、SNSでのメッセージや情報に反応する受け身の過ごし方では自分を見失う、と著者は現状を認識し指摘しています。
そのうえで、「さみしさ」を感じて一人になって自分と向き合い、自分の中に沈潜しなければ心の声は聞こえてこない、一人の時間だからこそ思考も深まり、見えてくるものがある、と述べています。
刺激を絶ちあえて退屈な状況を生みだすことや、一人で行動できるというのはかっこいいことなのだ、という意識改革が必要だとも記しています。
清水ひろしからの手紙 88
『白い航跡(上)・(下)』 吉村昭

- 出版社:講談社文庫
東京慈恵会医科大学病院創立者 高木兼寛の伝記小説。
薩摩藩軍医として戊辰戦争に従軍した主人公は、先進的な西洋医学を目の当たりにする。明治時代になると海軍に入り、イギリスへ留学し医療を学ぶ。
帰国した当時、海軍・陸軍は軍人が脚気によって病死するという大きな問題を抱えていた。高木は、脚気の原因は食べ物にあるとする「食物原因説」を唱える。海外では賛同を得、評価を受けるものの、ドイツ医学を基軸とする陸軍、その軍医の森鴎外は細菌説を主張し、日本ではこちらが主流派となる。
日清・日露戦争にて、海軍では高木の提唱した食料対策によって脚気はなくなったが、陸軍で亡くなった軍人は、戦死ではなく脚気による病死がほとんどであった。
正しい説が日本では受け入れられないことに対する高木の悶々とした気持ちも記されています。
『小麦100コロス』ゆきた志旗
『ウソを見破る統計学 退屈させない統計入門』 神永正博
『迷惑行為はなぜなくならないのか?』北折充隆

- 出版社:光文社新書
そもそも「迷惑行為」かどうかは、行為そのものではなく、他者が不快に思うかどうか、という心理的要因による。そしてそれは、時代や、視点・見方、集団によって変わってしまう、流動的であやふやなものだと述べています。
また、ルールを守らないのは一部の人であり、多くの人はルールをきちんと守っていること、あわせて、社会全体が不寛容になりすぎている点にも触れています。
著者は、放置自転車などの事例を挙げながら、迷惑行為の根源は「面倒だ」という意識に行く着くとし、迷惑行為はなくならない、と締めくくっています。そのうえで、だからこそ、感情的にならず、一面的な見方をせず、客観的に考え、お互いのことを慮り、落としどころを探ることが必要だと訴えています。
新型コロナ感染症も拡大が続いているいま、一人ひとりが、医療従事者や社会全体に思いを馳せた行動をとることが求められているのだと考えます。


清水ひろしからの手紙 88(PDFファイル)

