私の本棚
清水ひろしが最近読んだ本をご紹介いたします。
『激安ニッポン』 谷本真由美 著
2024年3月8日
- 出版社:マガジンハウス新書
際立って低い成長率、30年間ほとんど伸びていない給与など、日本人は海外の人から見ると信じられないほど低賃金で働いていると指摘しています。そして、日本が世界と比較していかに「安い国」なのかを記しています。
その結果、外国人による不動産売買や所有の禁止事項がほとんどないため、家も土地も買収されていること、サービスも質も高いのに激安で加入条件も緩いため、健康保険制度が海外から狙われていることに警鐘を鳴らしています。
著者は、日本経済が落ち込んでいる要因に「非正規雇用」の増加や、非効率な仕事のあり方を挙げています。日本の現状を見つめ、他国の実態を知ることが必要だと述べています。
『救命センター「カルテの真実」』 /『 救命センター カンファレンス・ノート』 浜辺祐一 著
『半暮刻』 月村了衛 著
『ラグビー質的観戦入門』 廣瀬俊朗 著
『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』 中村淳彦 著
『サイレント国土買収 再エネ礼賛の罠』 平野 秀樹 著
『災害とトイレ』 日本トイレ協会編
『京セラフィロソフィ』 稲盛和夫 著
『「居場所がない」人たち』 荒川和久 著
2023年12月5日
- 出版社:小学館新書
孤独は生きていることの証でもあり、「なぜ孤独を感じるのか」と自分に「問う」行動に価値があると述べています。
また、孤独が苦しいと感じる人には、孤独を抜本的に消し去るとは考えずに、孤独との向き合い方や付き合い方を変えるという視点を持ってほしい、とも記しています。
コミュニティについても、これまでの「所属するコミュニティ=居場所」ではなく、「接続するコミュニティ=出場所」を構築していくことを勧めています。そのためには、リアルな接点もネットの世界も活用し、但し、それだけに依存するのではなく、たくさんの依存先と選択肢を多層化し、場合によってはすぐに「逃げ出せる」ことも必要だと訴えています。